あなたはアジア料理はお好きですか?
何とも言えないエスニックな香りと風味が、おいしいですよね!(でもパクチーは苦手(笑))
私はジメジメ暑い季節や、雨の日は決まってエスニックな料理を食べたくなるのですが、これはきっと、日本も温暖化の影響で東南アジア諸国の気候にだんだんと近づいているからなんじゃないかとか思ったりしています。(だから自然とそういう国のお料理を欲してしまう・・・!)
最近ではタイやベトナムのお料理屋さんも町でよく見かけるようになり身近になったものの、いざ家で再現してみよう、とするとなんか違うなーってなることが多かったんですね。
その再現性をぐぐぐーっと高めてくれるのが「魚醤」です。
魚醤さえ一本持っておけば、とりあえずアジアンなお料理にめちゃくちゃ使えます。
今回は、これ一本で一気に異国の風情!といった料理に深みとコクを与えてくれる魚醤を使った世界の料理を紹介します。
魚醤が味の決め手になる!アジアのメニューと言えば?
東南アジアの料理の独特の風味はそのほとんどが「魚醤」が味の決め手になっています。
中でも魚醤がなければ始まらない!そして、魚醤さえあればそれらしくなる!というアジアメニューを5つご紹介します。
タイのトムヤムクン
トムヤムクンは、タイ料理の代表的な酸味のあるスープです。魚醤が隠し味に使われ、エビやレモングラス、コリアンダーなどの香辛料とともに煮込まれます。
材料:
・エビ 150g
・レモングラス 2本
・コリアンダー 適量
・しいたけ 3枚
・赤唐辛子 2本
・魚醤 大さじ1
・ココナッツミルク 200ml
・水 600ml
・ナンプラー 小さじ1
作り方:
- エビは殻と背ワタを除き、身だけにします。
- レモングラスは筋を取り、3cm程度に切っておきます。
- しいたけは軸を除いて半分に切ります。
- 鍋に水を入れ、レモングラス、しいたけ、赤唐辛子を入れ、中火で10分ほど煮込みます。
- エビを加えてさらに5分煮込みます。
- 魚醤、ココナッツミルク、ナンプラーを加え、沸騰させたら火を止めます。
- 最後に、コリアンダーを散らして完成です。
ベトナムのフォー
フォーは、ベトナムの代表的な麺料理で、牛肉や鶏肉とともに食べられます。魚醤が入ったスープで食べる場合もあり、コクのある味わいが特徴です。
材料:
・フォー(ベトナム米麺) 150g
・牛肉 100g
・魚醤 小さじ1
・砂糖 小さじ1
・ニンニク 1かけ
・生姜 1かけ
・レモングラス 1本
・コリアンダー 適量
・緑色の野菜(レタス、ミント、ライム) 適量
作り方:
- ニンニク、生姜、レモングラスをみじん切りにします。
- 鍋に水を沸かし、フォーを入れて3分程度茹でます。
- フォーをザルにあけ、水気を切ります。
- 牛肉を炒め、魚醤、砂糖、ニンニク、生姜、レモングラスを加え、味を調えます。
- 野菜を盛り付け、フォー、牛肉を乗せ、スープをかけます。
- 最後に、コリアンダーを散らして完成です。
マレーシアのチャー・カーウ・ティオウ
チャー・カーウ・ティオウは、マレーシア・シンガポールを中心に広く食べられている炒め麺の一つで、薄く切った麺と野菜、肉やシーフードを炒めて作られます。甘めの焼きそばという感じですね!
【材料】
・米粉の麺(幅広いもの) 200g
・豚肉(薄切り) 100g
・エビ(殻つき) 10尾
・卵 1個
・ニンジン(千切り) 1/2本
・キャベツ(千切り) 1/4個
・チャイブ(小口切り) 適量 なければ薬味ネギでもOK
・ガーリック(みじん切り) 適量
・魚醤 小さじ1
・砂糖 小さじ1/2
・豆板醤 小さじ1/2
・水 大さじ2
・油 大さじ2
【作り方】
- 麺を湯で戻しておく。
- 鶏卵を割ってよく混ぜ、フライパンに油を熱して卵を入れて炒める。
- 卵が固まったら、豚肉を加えて炒める。
- 豚肉が色が変わったら、エビを加えて炒める。
- ガーリック、ニンジン、キャベツを加えて炒める。
- 麺を加えて炒める。
- 魚醤、砂糖、豆板醤、水を加えて炒め合わせる。
- 最後に、チャイブを散らして完成。
簡単にできるチャー・カーウ・ティオウですが、熱いうちに食べるとより美味しくいただけます。お好みでレモンやライムを絞って、風味をアップさせるのもおすすめです。
フィリピンのアドボ
アドボは、フィリピンの代表的な料理で、鶏肉や豚肉を酢と醤油で煮込んだ料理です。魚醤も隠し味に使われることがあり、深みのある味わいが特徴です。
材料:
・鶏肉もも肉 500g
・にんにく 5かけ
・玉ねぎ 1個
・酢 1/2カップ
・醤油 1/2カップ
・魚醤 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・ローリエの葉 3枚
作り方:
- 鶏肉を食べやすい大きさに切ります。
- 玉ねぎは薄切りにし、にんにくはみじん切りにします。
- 鍋に酢、醤油、魚醤、砂糖を入れ、中火で煮立たせます。
- 煮立ったら、玉ねぎ、にんにく、ローリエの葉を加え、さらに5分ほど煮込みます。
- 鶏肉を加え、弱火で20分ほど煮込みます。
- 最後に、火を止めて10分ほど余熱で煮込めば完成です。翌日に味がなじんで美味しくなります。
中国の酸辣湯
酸辣湯は、中国の代表的なスープの一つで、酸味と辛味が特徴です。魚醤が使われることもあり、深い味わいが加わります。
材料:
・豚肉 50g
・もやし 100g
・キクラゲ 50g
・しいたけ 50g
・卵 1個
・豆腐 1/4丁
・しょうが 1かけ
・にんにく 1かけ
・酢 大さじ3
・醤油 大さじ2
・魚醤 小さじ1
・砂糖 小さじ1
・コーンスターチ 大さじ1
・水 1000ml
・ラー油 適量
・塩 適量
作り方:
- 豚肉、しいたけ、キクラゲ、しょうが、にんにくをみじん切りにします。
- もやしは根元を切り落とし、豆腐は一口大に切ります。
- 鍋に水を入れ、酢、醤油、魚醤、砂糖を加えて煮立たせます。
- 煮立ったら、豚肉、しいたけ、キクラゲ、しょうが、にんにくを加え、さらに5分ほど煮込みます。
- もやし、豆腐を加えさらに5分ほど煮込みます。
- コーンスターチを水で溶いたものを加え、とろみをつけます。
- 卵を割り入れ、かき混ぜながら軽く固まるまで火を通します。
- 塩で味を調え、最後にラー油を適量加えれば完成です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
魚醤を使った料理を作ると、まるで世界旅行に出かけたような気分になれちゃいます!メニュー名が難しそうでも、魚醤を使えば簡単に本格的な料理が作れちゃいます。家族や友人を唸らせるほどの素晴らしい味わいが待っていますよ♪
今回は、比較的手軽に作れるレシピを5つご紹介しました。サラダ、煮込み料理、麺類など、様々な料理に使える魚醤できっと、新しい味わいに出会えることでしょう。
たった一本の魚醤で、異国の風情を感じることができます。自宅に常備しておくと、料理の幅も広がり、毎日が楽しくなりますよ!是非、挑戦してみてくださいね。
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