イタリアの魚醤!コラトゥーラのイタリアンな魅力を広めたい!

世界の魚醤

「魚醤」というと、アジアのイメージが強いですが、実はイタリアにもイチオシの魚醤があります。

それがコラトゥーラです。

コラトゥーラは正式名称を「コラトゥーラ・デ・アリーチ」といいまして、もう聞くだけでジョ●ョの奇妙な冒険のだれかさんのセリフかな、とか思っちゃう魚醤なんですが(笑)、その日本での知名度の低さと言ったら!!
いや、イタリア全土でもそこまでめちゃ有名、ってこともないかもしれない…

でもね、これさえあればイッタールルルルルルルリアン(巻き舌)がめちゃくちゃボーノボーノ本格的になります。(そろそろ悪ノリが過ぎるので、この辺にしときますw)

ひと振りで野菜のグリルもピザもパスタもナポリの風吹いてくるくらいお手の物です。

是非使ってみてほしい!!という気持ちを込めて、コラトゥーラ・デ・アリーチをご紹介していきたいと思います。

コラトゥーラとは?その伝統の歴史に迫る

コラトゥーラは「魚醤」アリーチは「カタクチイワシ」のことを指します。それでコラトゥーラ・デ・アリーチです。
そのまんまですね(笑)

コラトゥーラは、古代ローマ時代のガルムという魚醤の元祖のような調味料をルーツに持ち、イタリアで長い歴史を持つ伝統的な調味料で、もともとは各家庭で作られ、貴重な栄養源としても重宝されていました。

特に、景勝地で有名なカンパニア州のアマルフィ海岸を望む、チェターラという町でつくられたものは、「コラトゥーラ・デ・アリーチ・チェターラ」と言います(さらにそのまんまやん!)

漁業が盛んで、町のほとんどの食堂は海鮮料理を出すというこの町で、漁師たちが魚を漁った後に、カタクチイワシの頭や内臓などを手作業で丁寧に取り除いて塩漬けにして作られていました。

2020年10月、このチェターラ産の魚醤がEUによってDOP製品として認定されました!

ん?なにそれ??って思いましたよね!説明しますね!

DOP製品というのは、伝統的な食材に対し、品質管理と産品保護のため地域を指定した上で、基準をみたすものにだけ、特定原産地の名称を付して販売することを許可する制度のことで、

要するに、「守っていきたいから地名も含めて商品名にいれていいで」っていう制度です。

他にシャンパーニュ地方のスパークリングワインだけをシャンパンという、とかそういうやつの類だと思っていただければと思います!

なのでチェターラで作られるコラトゥーラは質を守るため、材料になるカタクチイワシの漁場などもきっちり管理されています。
ちなみに海域はサレルノ県から12マイル以内、水深で50~200メートル
さらに、獲れたカタクチイワシは漁から12時間以内にサレルノ県内の工房へ運ばれ、それから8時間以内に手作業で頭と内臓を丁寧に取り除いた上で塩漬けにして、およそ5か月樽で熟成して完成します。

めちゃめちゃ丁寧な手仕事が、洗練されたうま味の秘密ということですね!

ではこの味をもう少し掘り下げてみます。

コラトゥーラの味は?洗練されたイタリアンへの道!

こちらがコラトゥーラです!

めっちゃきれいじゃないですか?

コラトゥーラはなんと、『澄んで輝きがあり、褐色がかったこはく色である』ということまで規定されちゃってるんです!

しかもこの瓶がシャレオツで!
さすがモードな国やなぁって感心しちゃいました。

味はズバリ、「雑味のないアンチョビ液」(笑)

イタリアンでちょくちょく使われているアンチョビ、きっと皆さんもお召し上がりになったことがあると思います。

ペーストになっているものや、フィレをオイル漬けにされているものなどあって、ニンニクと鷹の爪一緒に崩しながら炒めたところに、パスタや、キャベツや、グリル野菜があっという間においしくなると思うんですが、この炒めるときに、意外とアンチョビがハネるんですよね(笑)

それも含めておいしいんですけど、コラトゥーラを使えば、はねることはなく、しっかり風味を楽しめます。

雑味がなく、魚臭さもほんのりとしていて、バーニャカウダソースなどに少し加えるときも混ぜやすいし、今までなぜコラトゥーラを知らなかったのか…と思うくらい使いやすい!

コラトゥーラを買ってからは、魚介系のパスタでは手放せなくなりました☆彡

トマト、オリーブオイル、チーズ、パンなどなど、イタリアンに欠かせない食材との相性ももちろん抜群です。
岩塩とか使ってたら、それの代わりにコラトゥーラ!間違いありません♡

まとめ

いかがでしたでしょうか?

・コラトゥーラはカタクチイワシが原料のイタリアの伝統的な魚醤。

・伝統の味を守るため、鮮度と漁場管理による品質管理が徹底されている「コラトゥーラ・デ・アリーチ」はますます注目の魚醤!

・イタリアンなメニューとの相性が抜群で、調味料としても使いやすい。

・アンチョビ、岩塩の代用として使うのがおススメ

さすが、伊達魚醤!と言わんばかりのシャレオツ番長な魚醤。
アジアンな魚醤とは一味も二味も違って、使い勝手も最高です!

これを書きながら、じゃがいもをグリル中!

書きあがったので、コラトゥーラをひと回しかけていただいてきます!

皆さんも是非使ってみて下さいね!

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