魚醤の臭いが美味しさを引き立てる!?マニアがハマる深みと魅力

魚醤の雑学

魚醤は、アジア圏を中心に広く使われる調味料であり、その強烈な臭いが特徴的です。

私が初めて魚醤を手にしたのは、タイ旅行のお土産でもらった小さなナンプラーのボトル。

おもちゃのようなボトルは開けにくくて、開封した拍子にじんわり漏れてしまい、手についた臭いがなかなか取れず、一日中ナンプラーハンドで過ごした思い出があります。

何回も手の臭いを嗅いではくさっ!とか言いながらも何回も嗅いでしまうアルアルでした(笑)

しかし、そんな手の臭いとは裏腹に、炒めた鶏ひき肉に一振りしただけで、本格的なガパオになったではありませんか!
そうです、その臭いこそが、料理に深みや風味を与える秘訣なのです!!
今回は、魚醤の臭いが美味しさを引き立てる魅力についてご紹介します。

魚醤の香りについて

魚醤は、魚やイカなどの魚介類を発酵・熟成させた調味料であり、アジア料理などで広く使われています。魚醤の香りは、独特で強烈なものとされており、好き嫌いが分かれる食材の一つです。
魚醤の香りの元となる成分はいろいろありますが、主にアミノ酸、窒素化合物、アルコール、有機酸などが挙げられます。

特に、魚醤にはうまみ成分の代表格であるグルタミン酸が多く含まれており、この成分が強い旨味を生み出す一方で、魚醤の独特な香りも引き起こしています。
また、魚醤に含まれる窒素化合物の一種であるアンモニアは、魚の腐敗臭に似た臭いを発するため、魚醤にもこのようなにおいがあるとされています。

香りの種類としては、基本的には「独特な魚臭い」というイメージがありますが、魚醤の種類によっても香りは異なります。
例えば、タイの魚醤「ナンプラー」は、非常に濃厚な旨味とともに甘味があり、比較的マイルドな香りが特徴です。
一方、フィリピンの魚醤「パティス」は、ナンプラーと比べてより独特な香りを持ち、生臭さが強めといわれています。
ちなみに、日本の魚醤である「いしる」や「しょっつる」などは海外の魚醤に比べて香りもマイルドで、匂いもやさしいです。

魚醤の香りは独特で強烈なものも多くあるため、クセが強い印象もあり、ハードルを感じることもありますが、正しい使い方をすれば美味しさを引き立てる魅力的な調味料です。また、魚醤の種類によっても香りが異なるため、自分の好みに合った魚醤を探してみるのもめちゃくちゃ楽しいと思います!

魚醤の臭みをおいしさに変える方法

魚醤はハマれば美味しいとはいえ、臭みのイメージが強くてなかなか手が出ない人も多いかもしれません。しかし、その臭みを上手に扱うことで、食欲をそそるおいしい料理を作ることができます。ここでは、魚醤の臭みをおいしさに変える方法を紹介します。

加熱処理する

魚醤の臭みを軽減する方法として、熱処理があります。魚醤を加熱することで、揮発性の成分が蒸発するため、臭みが軽減されます。ただし、強火で加熱すると、風味が失われることがあるため、低温でゆっくりと加熱することがポイントです。
炊き込みご飯にほんの少し加えたり、炒め物やスープに数滴入れるだけでもぐっと風味がよくなりますよ!

料理のアクセントとして少量使う

魚醤は調味料としても使われるため、少量を加えることで、料理に深みを与えることができます。特に、魚介類や野菜と相性がよく、料理にアクセントを加えることができます。また、魚醤を調味料として使う場合は、煮詰めるなどして風味を引き出すことが重要です。

相性のよい食材を使う

魚醤を使用する際に、相性の食材と組み合わせることで、臭みをおいしさに変えることができます。例えば、ニンニクや生姜と組み合わせると、風味が増し、臭みが軽減されます。また、トマトやレモンなどの酸味がある食材と組み合わせると、コクと酸味のバランスが良くなり、臭みがマイルドになります。

魚醤の臭みをおいしさに変える方法を紹介しました。ぜひ、これらの方法を試して、魚醤の魅力を再発見してみてください。

知っておこう!トラウマにならないための相性NG食材

魚醤は多くの料理に合わせることができますし、あなたのハマるお料理を見つけるべく、色々チャレンジしてほしいのですが、中には相性の悪い食材もあります。これを読んでいるあなたに魚醤を嫌いになってほしくないので、とりあえず避けるが無難な魚醤と相性の悪い食材をいくつか紹介します。

  • 牛乳やチーズなどの乳製品
  • 甘いもの、特にチョコレートやキャラメルなど
  • シチューやグラタンなどの洋食
  • 赤ワイン

クリーミーなお料理や、タンニンが強い赤ワインに合わせると、臭みが引き立ってえらいことになることもあります。昔某番組で、赤ワインといくらや数の子を一緒に食べるととんでもなくまずくなる!という件賞をしていたことがあったのですが、それと同じ原理で、魚の臭みが全面に出てきて大変なことになります。

言いましたよ!絶対にやらないでくださいね!(フリじゃないですからね!(笑))

結局どれくらい使う?魚醤の絶妙な使用量は?

じゃあ、おいしく魚醤を使うには、結局どれくらい入れたらいいの?って気になりますよね。

魚醤を料理に使う際のベストな量は、使用する料理や好みによって異なります。一般的には、魚醤の風味が効いた料理を作る場合は、少量から徐々に加えて味を調整することがポイントです。魚醤はとても濃厚な味わいを持つため、多すぎると料理全体が魚醤の味で覆われてしまい、料理のバランスが崩れてしまうことがあります。

結論から言いましょう!3滴から使ってみて下さい♡

一般的には、1人分の料理に対して小さじ1/2程度から始めて小さじ1~2くらいを目指すのですが、自分の舌で確かめながら加えていくのが絶対良いです。

最初に何も考えずレシピどおりでドーンといれてうっわ!!やってもうた~!と入れ過ぎを後悔するよりかは、「ん?魚醤はいってるかな?」と思う数滴から始めてもらって、少しずつ増やすのが安心です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

・魚醤の臭みはうま味の宝庫

・加熱のし過ぎに注意しながら加熱して少量から使う

・相性の悪い料理に使わない

これさえ守れば臭みをおいしく楽しむことができるはずです。

魚醤の香りは独特で強烈なため、初めて食べる人は戸惑うかもしれません。しかし、魚醤の香りは実は料理の味を引き立たせるための大切な要素なのです。魚醤を使うことで、深みのあるコクや旨味を加えることができます。

海外の魚醤は塩味もクセも強いので、日本の魚醤から使い始めるのもおススメです!
魚醤の香りを味方につけるためには、まずは慣れていくことが大切です。魚醤を使った料理を少しずつ食べることで、徐々にその味わいや香りに慣れていくことができます。他の調味料との組み合わせにも注意しながら、魚醤の香りを味方につけて、おいしく楽しんでみましょう!

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