料理をするとき、何かしらの調味料を使うことがほとんどですよね。
塩、砂糖、醤油など、定番的なものは使い慣れている方も多いでしょう。
今回ご紹介する調味料は、もしかしたらあまり聞き慣れないかもしれません。
それが、魚醤です。
魚醤は、魚を発酵させた調味料で、アジア圏を中心に幅広い料理に使用されています。初めて聞く方は「魚の臭いが独特で使いにくいんじゃないの？？」と思うかもしれませんが、その実力はとても大きいのです。この記事では、魚醤の魅力に迫り、料理に欠かせない調味料の秘密をお伝えします。魚醤を知らない方も、魚醤が大好きな方も、是非最後までお付き合いください。
魚醤とは？
魚醤とは、魚を塩漬けして発酵させたものです。
魚醤独特の強い香りと味が特徴です。
初めて魚醤を見た人は、その強烈な香りに驚くかもしれません。しかし、一度使ってしまえば、その香りこそが魚醤の魅力の一つとなります。
特に魚醤は東南アジアの料理に欠かせない調味料です。何千年もの歴史があると言われており、地域によって味わいや名前も異なりますが、どの魚醤も濃厚な旨味と風味を持っています。魚醤を使った料理といえば、タイのトムヤムクンというスープがあります。ナンプラーという調味料をご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
トムヤムクンは、この、ナンプラーという魚醤の風味と酸味が調和したスープで、魚醤があるからこそのスパイシーな味わいがクセになります。
また、魚醤は炒め物や煮物、鍋など、どんな料理にも合わせることができます。しかも、魚醤を少し加えるだけで、料理の味が一気に深みが増して、まろやかな旨味が引き立ちます。
魚醤の旨味の正体
添加物なども一切使わず、化学調味料も使っていないのに「これ一本で」味が決まる、という調味料はなかなか珍しいと思います。そんな魚醤のうまみの正体についてもお話ししていきますね。
魚醤は、発酵魚や塩蔵魚を原料として作られます。そのため、魚醤にはたんぱく質、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなど、多くの栄養素が含まれています。
たんぱく質
まずはタンパク質についてです。魚醤100gあたりには、約30gのタンパク質が含まれています。また、アミノ酸の種類も豊富で、特にグルタミン酸やイノシン酸が多く含まれています。これらのアミノ酸は、旨味成分として知られ、料理の味を引き立てるだけでなく、食欲を増進する効果もあります。
ビタミン
次に、ビタミンについてです。魚醤にはビタミンB群が豊富に含まれており、特にビタミンB12が多く含まれています。ビタミンB12は、神経機能や細胞分裂に必要な栄養素であり、欠乏すると貧血や神経症状などの症状が現れることがあります。
ミネラル
さらに、ミネラルについても注目が必要です。魚醤には、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルが含まれています。特に、カルシウムは骨や歯を強くする役割があり、鉄は貧血の予防に効果的です。
以上のように、魚醤には多くの栄養素が含まれています。ただし、魚醤には塩分も含まれているため、入れ過ぎると塩辛くなってしまい、折角のお料理が台無しになってしまうため注意が必要です。
適量であれば、料理の味を引き立てるだけでなく、栄養素も補給できる便利な調味料と言えます。
魚醤の独特の風味は、料理に深みを与えることができます。続いて簡単な使い方もご紹介していきますね。
魚醤の使い方
魚醤は、様々な料理に使うことができます。代表的な使い方としては、炒め物やスープ、麺類、焼き魚などがあります。また、サラダドレッシングに加えることで、風味をアップさせることもできます。
少量でも強い味が出るため、多量に使うと料理がしょっぱくなってしまいます。初めて魚醤を使う方は、少量から始めて徐々に量を増やすようにしましょう。
また、魚醤は料理の味を引き立てるために使われることが多いですが、単体で食べることもできます。
例えば、野菜やお肉を魚醤につけて食べると、風味が広がっておいしくいただけます。
さらに、魚醤は種類によって風味が異なります。たとえば、タイの魚醤は酸味が強く、ベトナムの魚醤は甘味があるといった具合に、国や地域によって異なる特徴があります。自分が好みそうな魚醤を選んで試してみるのも良いでしょう。
まとめ
ここまでをまとめると
魚醤には、料理に欠かせない旨味や風味がある
栄養素がたっぷり含まれており、健康維持にも役立つ
アジア諸国では欠かせない存在である！
アジア諸国では古くから愛され、家庭料理に欠かせない魚醤の旨味や風味は、まさに料理に欠かせない魔法の調味料。この魅力的な調味料を手に取り、簡単に世界各国の味を再現してみませんか？
煮込み料理からサラダまで、その使い方は様々。飽きることなく料理のレパートリーが広がること間違いなし！是非、魚醤を家庭に取り入れて、おいしい料理との出会いを楽しんでください。
これから魚醤を使ってみたいという方は、少量から始めて、是非自分好みの使い方を見つけてみて下さいね！
コメント